前回のブログでは、STORYAIとの素敵な出会いのきっかけや、ちかさんの創作への想いをご紹介しました。今回は、実際にSTORYAIを使ってみて初めて気づく「意外な発見」にフォーカスしてお届けします。
STORYAIの機能のひとつ、感情グラフ。これを初めて目にしたとき、多くの方がある"違和感"を覚えるようです。それは、対照的な感情が同じタイミングで高まることがある、という点です。たとえば、喜びと悲しみが、なぜか同じ山を描いている……? 今回も引き続き、ちかさんにお話を伺います。
▼前回のブログはこちらから▼
ユーザーインタビュー#1│問い合わせから始まった偶然の出会い
■感情はバラバラに動くと思っていたのに?
ちかさんが最初に気になったのは、やはり感情グラフの動きでした。
AZUKI:感情グラフを初めて見た時の印象はいかがでしたか?
ちかさん:最初見たときに割とだいたい全部の感情が同じように動くじゃないですか。結構意外だったんですよね。喜びと悲しみって、一緒に上がったり下がったりするんだみたいな。
グラフでは、ときに複数の感情が一緒に高まったり、同じようなカーブを描いたりすることがあります。これは直感とは少し違う現象ですが、物語という文脈の中では、そうした動きにも意味があるのかもしれません。
AZUKI:確かに、喜びと悲しみが同じ方向に動くって、あまり直感的ではないですよね。
ちかさん:でも、言われると分かる気がしますね。
■街の盛り上がりのように、感情が一斉に動く
この不思議な現象について、ちかさんは素敵な例えを教えてくれました。
ちかさん:あ、でもやっぱりそうですね、最初びっくりしたんですけど、街の盛り上がっている時ってだいたい何でもブワーってなりますね。
AZUKI:なるほど!確かにそうですね。
この「街の盛り上がり」の例えが、とても印象的でした。物語でもクライマックスや転換点では、複数の感情が重なり合って大きく動くことがあります。特定の感情だけではなく、登場人物や読者の心の中に、いろいろな感情が同時にうねる――そんな場面も少なくないのです。
■緩急の"見える化"で得た気づき
ちかさんは、グラフを通して自作の"緩急"に気づくことができたと話してくれました。
ちかさん:なんか、私っていつも全然緩急ない人なんですけど、私、多少緩急のつけ方が分かるようになったんですよね。分析をすることで。だからとても感謝しています。
AZUKI:それは素晴らしいですね。具体的にはどんなことが分かったのでしょうか?
さらに、感情のトーンを"下げる"には、ネガティブな感情を入れるのではなく、"客観的な描写"に変えることが有効だという発見もあったそうです。
ちかさん:一般が下がるってなったら。あの感情を下げるっていうよりかは、客観的な描写にする方が有効に一般値が下がると思った方がいいんですかね。
AZUKI:なるほど。感情的な表現を抑えるということですね。
ちかさん:下げるとすると。なるべくなんか当たり障りのないことを言うのがこの計算ロジックのだと一般の値を下げられるようになりますね。
■比較機能でわかる「どこを変えると何が変わるか」
STORYAIには、分析結果を比較できる機能があります。修正前と修正後を並べて見ることで、どこをどう変えれば感情の流れがどう変わるか、一目で分かるのです。
ちかさん:今回初めて比較とか再解析とかをやってみたんですけど、一回でも比較してみると大体分かるかもしれません。
AZUKI:実際に使ってみていかがでしたか?
ちかさんも、この機能を使って作品のブラッシュアップに挑戦してくれました。数値やグラフを見ることで、感覚だけでは見落としていた構成のリズムや強弱が見えるようになったそうです。
AZUKI:今回この分析結果をもとにちょっとブラッシュアップしたと聞きました。初めてブラッシュアップしてみたのですよね。
ちかさん:はい。本当にすごい良い感じでした。お勉強になります。
■「閾(しきい)値チェック」はまだ難しい。でも面白い
そんな中でも、少し難しく感じた機能もあったようです。それが「閾値チェック」でした。
ちかさん:閾値チェック、あれが難しいかもしれないです。
AZUKI:どういった点が難しく感じられましたか?
ちかさん:ヘルプページで書いてあるじゃないですか。すぐ後の場面とこの場面とみたいなのの差が広くなければいいみたいな。意味は分かります。でも、実際に上げる方法はちょっと難しいです。
この機能は、シーン間の"急な感情の落差"を防ぐための指標です。理解はできるものの、どう作品に活かすかは、今後の課題とのこと。でも、それもまた創作の面白さのひとつですよね。
■まとめ:感情の流れを"見て"、創作に活かす
STORYAIの感情グラフは、「直感と違う動き」を見せることがあります。でも、その違和感こそが、新しい視点への扉になることもあります。
喜びと悲しみが同じ山を描く―― そんな現象に込められた意味を考えることで、作品に深みや厚みが生まれるのです。
客観的な分析結果を通じて、緩急のつけ方や、描写の工夫を見直す。創作に新たな光をあててくれるツールとして、STORYAIが少しでもお役に立てているなら、それは私たちにとって大きな喜びです。
次回は、創作者にとってのAIとの付き合い方について、さらに詳しくお聞きした内容をお届けする予定です。お楽しみに!
