STORYAI
Story of STORYAIIPKクリエイターアートディレクター養成講座

金井氏と佐々木氏が語る、企業とクリエイティブの共創 - KOKUYOのインハウスデザインが実現する新しい価値提供の形

avatar

Creator

2025.05.13

共有

IPKの、アートディレクター養成講座レポート - 第二十二回目

金井氏と佐々木氏が語る、企業とクリエイティブの共創 - KOKUYOのインハウスデザインが実現する新しい価値提供の形

※本記事のタイトルはブログの内容からSTORYAIの機能でタイトルをつけました。

受講日:01月28日


講師:金井あき氏 佐々木拓氏


株式会社KOKUYO YOHAKデザインスタジオ
アートディレクター兼プロダクトデザイナー
YOHAK DESIGN STUDIO|THINK OF THINGS

個人事務所
AKI KANAI & TAKU SASAKI

過去実績・経歴
金井あき氏

JAGDA新人賞2018
Good design award金賞
ADC賞2018/2020-2021

佐々木拓氏

Kokuyo design award 2005優秀賞
JAGDA新人賞2022
Reddot design award
Good design award金賞

講義の内容
    1. 事業と並走するアートディレクション
    2. KOKUYOをブランディングする
    3. 作ったら終わりではなく、その後の運用も大切
    4. YOHAK DESIGN STUDIOから生まれたクリエイターとのコラボ

    今回の講師は、コクヨのインハウス・デザインコレクティブ「YOHAK DESIGN STUDIO」に所属する金井あき氏と佐々木拓氏です。YOHAK DESIGN STUDIOは、オフィスや商業施設、プロダクトブランドなど、さまざまな領域を横断し、空間・プロダクト・グラフィック・サウンド&ヴィジュアル・言語・エクスペリエンスなどを結びつけ、新しい体験をデザインする組織です。金井氏と佐々木氏は、二人でも事務所を構え仕事を請け負っており、お互いに数々の賞を受賞しています。元々、株式会社KOKUYOに入社した際は、金井氏がグラフィックデザイナー、佐々木氏がプロダクトデザイナーとして異なるポジションにいました。しかし、現在の組織で共に働くようになり、仕事で関わる機会が増えました。現在では、YOHAK DESIGN STUDIOと事務所においてもパートナーとして活躍するアートディレクターです。

    1. 事業と並走するアートディレクション

    講義のテーマは「事業と並走するアートディレクション」でした。序盤では、講師の二人がこれまで手掛けてきた案件や、コンペで何度も落選した経験、自社の仕事の提案が不採用になったことなど、もどかしい時期を過ごしたエピソードが語られました。そんな中、ある日社長直下のプロジェクトチームが招集され、「文具や学びに関する事業だけでなく、もっと生活にフォーカスした価値提供をKOKUYOでできないか?」という課題が提示されました。これをきっかけに、コクヨのインハウス・デザインコレクティブ「YOHAK DESIGN STUDIO」がプロデュースするショップ&カフェの構想が生まれました。こうして誕生したのが「THINK OF THINGS」です。一階にはカフェスペース併設のショップがあり、二階にはイベントやコワーキングスペースが設けられさまざまな活動が行われています。店内では文房具や家具、ファッション、アートなど多彩な商品を取り揃え、生活者との直接的な接点を活かして新しい道具の可能性を模索するプロジェクトやオリジナル製品の開発にも取り組んでいます。こうした取り組みにより社長のオーダーであった「KOKUYOのCI(コーポレート・アイデンティティ)を受け継ぎながら、生活に寄り添った事業形態をつくる」という目標が実現されていきました。

    2. KOKUYOをブランディングする

    このTHINK OF THINGSをプロデュースする「YOHAK DESIGN STUDIO」は、これまで登壇してきた講師たちとは少し異なる立場にあります。クライアントワークを行う一方で、主なミッションはKOKUYOのブランディングと価値向上であり、社内のさまざまな活動や店舗を通じて、KOKUYOを世の中に発信する役割を担っています。このスタジオの存在は、一企業のクリエイティブ広報部署の集団に近いのではないかと感じました。自らプロデュースするTHINK OF THINGSでは空間デザイン、価格表、メニュー表、レジ袋、自社商品のビールデザインなど多岐にわたるデザインを手がけています。またインターン生と共同で制作したステッカーのデザインなど、さまざまな活動を通してKOKUYOの思想にある「オフィス家具や文具を通じて、働く人の空間そのものを豊かにする」という考えを体現しています。さらに毎年開催される「KOKUYO DESIGN AWARD」の主催やクリエイティブ部署を通じたライフショップの運営を通して、空間・プロダクト・グラフィック・サウンド&ヴィジュアル・言語・エクスペリエンスなどさまざまな領域を横断し、新しい体験をデザインし続けています。このような取り組みを通じて、日本のクリエイティブの可能性や体験を全国に広め、視座を高める役割も同時に担っていると感じました。

    3. 作ったら終わりではなく、その後の運用も大切
    金井氏と佐々木氏の製作物やアウトプットには自由な発想と独創的な世界観が反映されていると講義を通じて強く感じました。中でもKOKUYOの「The Campus」は品川にある築40年の自社ビルを、働くことと生活を創造的に融合させた実験的な場として再生するリノベーションプロジェクトです。このプロジェクトではヒアリングの段階から「そもそもオフィスではなくホテルにしてはどうか?」といったコロナ禍を背景にした大胆なアイデアが飛び交いました。自社の案件だからこそ生まれる自由な発想が印象的で話を聞いているだけでもわくわくするような仕事の風景が思い浮かびました。このプロジェクトの中で二人が手がけたブランドのVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、従来のKOKUYOのイメージから一歩抜け出し、蛍光ピンクを基調としたデザインを採用。「The Campus」の「C」が成長・進化する様子を表現したアニメーションをVIの中心に据え、その映像は一流の映像クリエイターと共同で制作されました。このようにKOKUYOは単にオフィス家具や文具を提供するだけでなく、社員の働き方や現代のオフィスのあり方そのものに問題提起し「働く人の空間そのものをデザインしていこう」という企業の思想を具体的な形で示していると感じました。

    4. YOHAK DESIGN STUDIOから生まれたクリエイターとのコラボ
    これまでの講義で取り上げられた他のクリエイターとのコラボレーションについても、「YOHAK DESIGN STUDIO」の活動を世に発信し続ける中でクリエイターからの見方が変わり、許諾を得やすくなってきたと金井氏は語りました。しかし少し前までは状況が異なり、コラボレーションの実現は難しかったそうです。このように、オフィス関連の事業を軸にしながらもコンペやアートディレクションといった活動を積極的に発信することで社会全体からの信頼が高まり、企業に属する人々の意識やクリエイティブへの視座も向上していきます。その結果、より質の高いアウトプットや商品が生まれるという好循環が生まれているのではないかと感じました。企業が社会や一般の個人とどのように接点を持つかは、単なるブランディングの問題にとどまらず組織の開放性や新しいアイデアの受容にも関わってきます。外部の意見を取り入れることで企業の「空気の循環」が生まれ、新たなイノベーションや組織改革につながるのではないかと講義を聞いていて強く感じました。

STORYAIを使ってみませんか?

 STORYAIは、コンテンツマーケティングの効果を最大限に引き出すことを目的に開発されました。AIによる精度の高い分析と改善案の提示により、質の高いコンテンツ作成をサポートします。従来のマーケティング手法では見落とされがちな課題も、STORYAIなら的確に発見し、解決へと導きます。

 まずは、フリーでお試しください。法人様には特別なサポートやコンサルティングをおつけしたサービスをご提供しております。

 また、今後は個人の方向けに、グラフの読み方、カイゼンポイントをセルフで行うためのセミナーも開催していきます。

 チャンネル登録はこちらから。 https://www.youtube.com/@storyai

 自社サービスへの組み込み、AI部分のみAPI連携がしたいなど、まずはご相談ください。御社に適切なプランニングを専任担当から行います。

Story of STORYAIIPKクリエイターアートディレクター養成講座

共有

関連記事