IPKの、アートディレクター養成講座レポート - 第二十二回目
金井氏と佐々木氏が語る、企業とクリエイティブの共創 - KOKUYOのインハウスデザインが実現する新しい価値提供の形
※本記事のタイトルはブログの内容からSTORYAIの機能でタイトルをつけました。
受講日:01月28日
講師:金井あき氏 佐々木拓氏
株式会社KOKUYO YOHAKデザインスタジオ
アートディレクター兼プロダクトデザイナー
YOHAK DESIGN STUDIO|THINK OF THINGS
個人事務所
AKI KANAI & TAKU SASAKI
過去実績・経歴
金井あき氏
JAGDA新人賞2018
Good design award金賞
ADC賞2018/2020-2021
佐々木拓氏
Kokuyo design award 2005優秀賞
JAGDA新人賞2022
Reddot design award
Good design award金賞
講義の内容
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1. 事業と並走するアートディレクション
2. KOKUYOをブランディングする
3. 作ったら終わりではなく、その後の運用も大切
4. YOHAK DESIGN STUDIOから生まれたクリエイターとのコラボ
今回の講師は、コクヨのインハウス・デザインコレクティブ「YOHAK DESIGN STUDIO」に所属する金井あき氏と佐々木拓氏です。YOHAK DESIGN STUDIOは、オフィスや商業施設、プロダクトブランドなど、さまざまな領域を横断し、空間・プロダクト・グラフィック・サウンド&ヴィジュアル・言語・エクスペリエンスなどを結びつけ、新しい体験をデザインする組織です。金井氏と佐々木氏は、二人でも事務所を構え仕事を請け負っており、お互いに数々の賞を受賞しています。元々、株式会社KOKUYOに入社した際は、金井氏がグラフィックデザイナー、佐々木氏がプロダクトデザイナーとして異なるポジションにいました。しかし、現在の組織で共に働くようになり、仕事で関わる機会が増えました。現在では、YOHAK DESIGN STUDIOと事務所においてもパートナーとして活躍するアートディレクターです。
1. 事業と並走するアートディレクション
講義のテーマは「事業と並走するアートディレクション」でした。序盤では、講師の二人がこれまで手掛けてきた案件や、コンペで何度も落選した経験、自社の仕事の提案が不採用になったことなど、もどかしい時期を過ごしたエピソードが語られました。そんな中、ある日社長直下のプロジェクトチームが招集され、「文具や学びに関する事業だけでなく、もっと生活にフォーカスした価値提供をKOKUYOでできないか?」という課題が提示されました。これをきっかけに、コクヨのインハウス・デザインコレクティブ「YOHAK DESIGN STUDIO」がプロデュースするショップ&カフェの構想が生まれました。こうして誕生したのが「THINK OF THINGS」です。一階にはカフェスペース併設のショップがあり、二階にはイベントやコワーキングスペースが設けられさまざまな活動が行われています。店内では文房具や家具、ファッション、アートなど多彩な商品を取り揃え、生活者との直接的な接点を活かして新しい道具の可能性を模索するプロジェクトやオリジナル製品の開発にも取り組んでいます。こうした取り組みにより社長のオーダーであった「KOKUYOのCI(コーポレート・アイデンティティ)を受け継ぎながら、生活に寄り添った事業形態をつくる」という目標が実現されていきました。
2. KOKUYOをブランディングする
このTHINK OF THINGSをプロデュースする「YOHAK DESIGN STUDIO」は、これまで登壇してきた講師たちとは少し異なる立場にあります。クライアントワークを行う一方で、主なミッションはKOKUYOのブランディングと価値向上であり、社内のさまざまな活動や店舗を通じて、KOKUYOを世の中に発信する役割を担っています。このスタジオの存在は、一企業のクリエイティブ広報部署の集団に近いのではないかと感じました。自らプロデュースするTHINK OF THINGSでは空間デザイン、価格表、メニュー表、レジ袋、自社商品のビールデザインなど多岐にわたるデザインを手がけています。またインターン生と共同で制作したステッカーのデザインなど、さまざまな活動を通してKOKUYOの思想にある「オフィス家具や文具を通じて、働く人の空間そのものを豊かにする」という考えを体現しています。さらに毎年開催される「KOKUYO DESIGN AWARD」の主催やクリエイティブ部署を通じたライフショップの運営を通して、空間・プロダクト・グラフィック・サウンド&ヴィジュアル・言語・エクスペリエンスなどさまざまな領域を横断し、新しい体験をデザインし続けています。このような取り組みを通じて、日本のクリエイティブの可能性や体験を全国に広め、視座を高める役割も同時に担っていると感じました。
