お疲れ様です、IPKです。
2024年9月21日に行われた6回目のアートディレクター養成講座のレビューを書いていきたいと思います。
講師:田中 元さん
株式会社 電通 アートディレクター
電通ウェブサイト (dentsu.co.jp)
手掛けた案件
東京ガス「火ぐまのパッチョ」キャラクターデザイン
東京ガス : パッチョ / ホーム (tokyo-gas.co.jp)
PARCO「グランバザール×マツケンサンバ」キャンペーン
パルコグランバザールは史上最大級のマツケンコラボ!空の上で大量のARマツケンが歌って踊る、オリジナルCMが解禁 | 株式会社パルコのプレスリリース (prtimes.jp)
講義の内容
01.課題の講評
一人「二分」でプレゼン→田中元さんから講評
課題の題材 キンチョール:「24時間蚊がいなくなるスプレー」広告デザイン案
提出物
・サイズ:B3ワイド(1030×364)
・掲出場所:東京首都圏「電車の中吊り広告」
・コンセプト:「数字から見る蚊」
・ターゲット:「蚊への意識が薄れてきている人」
デザイン案の概要
東京都民に対して蚊の危険性を改めて数字で示すことで、「やっぱり怖い」「こんなに危険な事実もあったんだ」「他人事じゃない」と感じてもらい、自分事として意識を向けさせることで蚊の殺虫剤への購買欲に繋げる。
ストーリー
昨今、在宅勤務や気温の上昇により、外出頻度や生活スタイルが大きく変化しています。そこで、蚊の殺虫剤が今どのくらい使われているのか気になり、友人や同僚に使用率を聞いてみました。特に東京在住の人々は外出頻度が減り、蚊に刺されること自体が少なくなっているという声が多かったです。実家や自然の多い地域に住む人々とは異なり、都民には蚊に対する意識の差が見られました。そこで、都民をターゲットに広告を作成しようと考えました。
蚊の危険性が自分事と感じにくい人々に対して効果的に訴求するため、蚊による被害を数字ベースで伝えることにしました。その中で、「世界では43秒に1人が蚊によって命を落としている」というデータに着目し、これをキャッチコピーとして使用しました。
「43秒」というインパクトのある数字をフックに、キンチョールの広告では蚊に関する知識が伝えきれないものの、短い時間で蚊が多くの人々に被害を与えている現実を強調し、数字とデータを基に蚊の恐怖と知識を伝えるポスターを作成しました。
「24時間蚊がいなくなるスプレー」の商品訴求として、コンセプトの数字と親和性を出すことで、広告のレイアウトとして最後に24時間効くことを自然に繋げて商品の特徴と良さを訴求できるようにしました。
デザインイメージ

中刷り広告:イメージ画

田中元さん 講評
商品の機能や特徴を一番に訴求する視点ではなく、自分の体験や周囲の実情を基に、「そもそも商品は売れているのか? 蚊に対する意識の変化はあるのか?」という前提を疑う意識が周囲にはなく、そこが良かったです。また、キャッチコピーの「43秒じゃ伝えきれない」というフレーズは、43秒という中途半端で気になる数字が良いアクセントとなり、広告の目的である危機感を煽り、自分事にするという意図に合致していて、悪くないと思いました。
しかし、商品単体の広告ポスターよりも、キンチョール全体からのメッセージとして意図が拡大している印象がありました。今回の題材である「24時間蚊がいなくなるスプレー」は、密室での使用を特徴とし、蚊の侵入を防ぐことが目的です。この商品単体の特徴を再認識し、コンセプトを立て直すことで、より題材に合った表現が可能になるかもしれません。
