こんにちは、IPKです。
今回は、10月29日に行われた12回目のアートディレクター養成講座のレビューを書いていきたいと思います。
アートディレクター養成講座 2025年10月29日
講師:佐藤ねじ氏
個人サイト
手掛けた案件
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講義の内容
01.手掛けてきた案件別の軽い紹介
02.戦略と戦術の違い
03.受講者とQ&Aを通した、案件の深堀りや仕事で意識をしている点など
今回の講師は、佐藤ねじ氏です。佐藤氏は「面白法人カヤック」でWebデザイナーとしてキャリアをスタートした後、「株式会社ブルーパドル」を設立し独立しました。現在はアートディレクター兼プランナーとして活躍しており、「ディスプレイの多い喫茶店」「アルトタスカル」「MIMARU ボードゲームホテル」などのディレクションを手がけ、数々の賞を受賞しています。
講義の題材は「インサイトから考える企画」でした。佐藤氏はこれまで携わってきた案件を例に、ディレクションの際に活用するフローチャートとして「WTIS(Want/Target/Insight/SNS)」を紹介しました。このフローチャートに沿って、クライアントが目指すゴールを慎重に設定し、それに最適な手段を選んでいく方法が説明されました。その点から佐藤氏は、クリエイターとしての視点とマーケターとしての視点を兼ね備えたアプローチが印象的でした。
佐藤氏がクリエイターとマーケターの意識を両立するようになった背景には、ディレクションを「戦略と戦術」として捉える考え方がありました。ここで、戦略を立てるのがマーケターや経営者、戦術(デザインの媒体や表現方法)を考えるのがアートディレクターやデザイナーと役割分担されます。佐藤氏は、多くの案件で戦略の本質的理解が浅いまま、クリエイティブのクオリティに寄ったディレクションがしばしば見られると述べていました。すぐに「戦術」(ピラミッドの上部)に意識を向けるのではなく、まず戦略の根幹を理解し、明確なゴール設定が必要だとしています。これがなければ、本質的な問題解決や目指すゴールには到達できないと指摘していました。
講義の最後に、佐藤氏は「アートディレクターは医者のような存在でありたい」と述べました。つまり、すぐにデザインやビジュアルに走るのではなく、依頼内容から正しいゴールを設定し、本当に最適な解決方法を再考し提案することが重要だと語っていました。具体例として、案件によっては明確なアウトプットを出さないこともあれば、優れたスペシャリストに仕事を引き継ぐこともあると説明しました。こうした姿勢で、クライアントの要望の本質に応えられる「処方箋」を提示できる存在を目指しているという講師の言葉が、非常に印象的でした。
